2008年06月24日

UKの現代美術と「実験映像」「ビデオアート」

先日、森美術館で開催中の「英国美術の現代史:ターナー賞の歩み展」に行ってきました。
2008.4.25(金)- 7.13(日)森美術館
http://www.mori.art.museum/jp/index.html



「『ターナー賞』は、新しい美術の振興を目的とするテート・ギャラリーのパトロン団体「新しい美術のパトロン」によって、1984年に創設。』(チラシより)

授賞式は、ゴールデンタイムにチャンネル4で生中継され、派手な演出等が話題となり、選考結果を含め、賞自体にも賛否両論あると、一緒に行った友人が教えてくれました。

受賞作品の中でも、私の興味はやはり映像作品へ。
1996年にダグラス・ゴードン、1997年にジリアン・ウェアリング、1999年にスティーヴ・マックィーンの映像作品がターナー賞を受賞しています。

ダグラス・ゴードン、ジリアン・ウェアリングの作品は、1998年に現代美術館で開催された「REAL/LIFE New British Art」展で見ていたのを思い出し、やはり同じ1998年の5月から6月にかけてPARCO GALLERYで開催されていたBritish Video Art Show「HIDDEN DESIRES & IMAGES」展を訪れ、両方の展覧会で抱いた疑問が、今回の「ターナー」展を見て再彷彿してきました。

これらの映像作品は、「実験映画」「ビデオアート」と異なるのだろうか?と。

現在、いわゆる「現代美術」の「映像作品」と「実験映画」「ビデオアート」の歴史の接合の問題は、あちらこちらで見聞きする機会があります。
(日本におけるその歴史の接合、連続性はどのようにとらえられるのでしょうか?)

今年の1月にamky newsのpickupでお知らせしたテートモダン(ロンドン)での"Essentials The Secret Masterpieces of Cinema" という上映シリーズは、そんな歴史の接合のひとつの試みに私には見えたのでした。
http://amkynews.sblo.jp/article/9390478.html

また、2月に横浜のZAIMでMIACA (Moing Image Archive of Contemporary Art) 主催で行われた「英国美術映像アーカイブ(LUX)ディレクターによるレクチャー」は、その試みの一端を垣間聞くいい機会でした。
http://amkynews.sblo.jp/article/10754562.html

LUX ディレクター ベンジャミン・クック氏の上映に先立つレクチャーは、LONDON FILMMAKERS COOPの1966年に設立時の話しからスタートしました。
それは、現在4000以上のアーティストによるフィルム、ビデオ作品を配給するヨーロッパでも一番大きい配給組織、LUXの出発点なのです。

このように歴史を語り継ぎ、未来に向けて活動を継続するディレクター、そして組織の存在をとてもうらやましく感じた一時でもありました。

レクチャーの中で、とても印象的だった、1966年LONDON FILMMAKERS COOP設立時に、ニューヨークのFILMAMAKERS COOPに発信した電報とLFCの設立者の一人で、フィルム・メーカ/批評家のマルコム・レ・グライスが手書きで描いたLFCのコンセプト画像をベンジャミン・クック氏のご好意で掲載させていただきます。

当初の「志」「方向性」が伝わってきます。

UKの現代美術と「実験映像」「ビデオアート」を結ぶ試みは、興味深いので、今後もレポートしていきたいと思っています。


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posted by amky at 12:26| Comment(0) | TrackBack(0) | fragment
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